設計の難しさを痛感
材料面と寸法面から
「最適」を目指す
2019年入社 M.T.
理学研究科
化学専攻修了
製品設計
- #20代
- #神戸勤務
- #化学系
CAREER
これまでのキャリア
- 研修/香川・名古屋・神戸(1年)
- 製品設計/神戸(2年)
JOB現在の仕事内容
一般産業用タイミングベルトの製品設計を行っています。一般産業用タイミングベルトは普段は目に止まることが少ないですが、家電製品や自転車・金融端末・産業用機械・インフラ設備など幅広い機器に使われています。
製品設計の仕事とは、開発品の性能を決定し、その性能をもつ製品を開発するためには、どのような材料で、またはどのような寸法でベルトを作製すればよいか等を決定する仕事です。開発中のベルトの評価方法についても検討し、実際にその評価も行います。
私は現在、自分が主担当として取り組んでいる案件がありますが、設計の大変さを痛感しています。材料設計にしても、材料の特性・コスト・調達方法など多くのことを考慮する必要があります。寸法設計にしても、100分の1mmスケールでベルトの寸法を決定したり、解析シミュレーションソフトを用いて寸法の最適化を行う必要があったりと、一筋縄ではいきません。非常にやりがいのある仕事であると感じています。
#01 部署の雰囲気
皆さん非常に優しいです
設計業務上わからないことが多々あり、先輩方に質問することが多いのですが、皆真剣に優しく話を聞いてくださります。私が突飛なことを言ってもしっかり受け止めていただけるので、自由に意見を言いやすいです。もう少し自分でよく考えてから相談すべきな所はあると思います。
過去に質問した困りごとについて、先輩の方から進捗を心配してくださることも、しばしばあります。このような雰囲気を大事にしたいので、私も後輩や周りの人に対して気を配れるような人になりたいと思っています。
#02 印象に残っている
エピソード
ベルトとプーリ(※)の噛み合いについて解析シミュレーションを行ったのですが、そのシミュレーションの結果と実際の試験の結果が一致した時は非常に嬉しかったです。解析はソフトを用いて行い、計算自体はコンピュータがしてくれるのですが、計算を行うためには非常に多くのパラメータを設定する必要があります。さらに、各パラメータの数値設定の際には材料力学の知識が必要不可欠なので、初めは単純な解析を行うのにも一苦労でした。目的の解析を行うために、少しずつステップを踏み、最終的に応用的な解析ができたため、非常に達成感がありました。
もう1つ嬉しかったことは、私が担当している製品に関連する記事が新聞に大きく取り上げられたことです。当社のタイミングベルトを採用している風力発電機が、今後ますます世界で採用される見込みであるという内容でした。世間から注目される様な仕事に携われていることを実感でき、非常に嬉しく感じました。
※プーリ…ベルトを掛けて使用する部品。タイミングベルトは、ベルトとプーリそれぞれの歯が噛み合う事で動力を伝達する。